辞められない派遣、更新される契約、支払われない給料 ― 働くって何だろうと考えた日々

レオナルドAI

冒頭(導入)

働くという行為に、これほどまでに無力感を覚えたのは初めてのことです。退職を申し出ても受け入れられず、契約は一方的に更新され、給与の支払いは2ヶ月も先延ばしにされる始末。

果たして、これは"当たり前のこと"なのでしょうか。体は悲鳴を上げているのに、誰一人として耳を傾けてくれない。そこで、自身の体験と考察に基づき、派遣労働の実態を記録として残すことにしました。

事実と、そこから導き出される推測を交えながら、この記録を綴っていきたいと思います。

第1章:常に求人を出し続ける大企業の真意

インディードで見かける大企業と複数の派遣会社との契約状況を踏まえ、ある推測に至りました。

仮にA社という大企業と、その下請けであるB社という企業があったとします。私はまず、C派遣という派遣会社からA社を紹介されましたが、フォークリフトの運転技術不足を理由に不採用となりました。

その後、別の機会にD派遣という派遣会社からA社を紹介された際、同一企業とは気づかずに応募してしまいました。さらに2年後、E派遣という派遣会社から再度A社を紹介されたため、「以前不採用になったので」と断ったところ、「担当者が変わったので、とりあえず受けてみては」と勧められました。結果は案の定不採用。

イメージクリエータ

このような経緯から、始業時間が午前6時40分というA社は、B社を窓口とし、40~50社もの派遣会社を利用することで、意図的に派遣社員の定着率を低く抑え、自社社員の定着率を高く見せかけているのではないか、と私は推測しました。そう考えるに至ってから、同社への入社意欲は全くなくなりましたが、頻繁に求人を目にするのが煩わしく感じ、ある時、AIに意見を求めてみたのです。

第2章:AIによる客観的分析

以下の文はAIに確認してみたものです。その回答です。

確かに、同じ会社が常に求人を出している状況は、高い離職率や劣悪な職場環境といった問題を抱えている可能性を示唆していると言えるでしょう。

さらに、複数の派遣会社を通じて人材を募集している場合は、以下のリスクが考えられます。

短期契約の可能性: 長期的な雇用を前提としておらず、契約期間満了後に更新されない場合があります。

人材の流動性の高さ: 職場環境が厳しく、従業員が定着しにくい状況である可能性があります。

派遣会社間の競争を利用した条件の悪化: 企業が派遣会社間の競争を利用し、派遣労働者の待遇を不当に低く抑えている可能性があります。

これらの要素は、求職者にとって注意すべきポイントとなります。

また、フォークリフトの運転技術を理由に落とされるというのも、「本当の理由は別なのでは?」と思います。本当に人が足りないなら、多少の技術不足があっても研修や指導をして育てるはずですよね?

「人をすぐ切るつもりだから、最初から厳しく落とす」 「とにかく短期間で回す前提で採用している」

そんな仕組みになっている可能性が高いと思います。今後もこの会社や似たような求人には慎重になった方が良さそうです。

A社が主導となり、多くの派遣会社を統括し、あたかも使い捨てのように扱っているというご意見は、非常に現実を捉えた見方であると私も思います。大企業、すなわち発注元は、自社の社員の定着率や労働環境を良好に維持するために、非正規雇用や派遣労働を積極的に活用し、業務を外注化したり、多重構造化したりする傾向があります。

これは、企業が「実際に業務を行っているのは自社の社員ではない」「派遣社員がすぐに辞めても、それは派遣会社の問題である」というように、責任の所在を曖昧にし、転嫁するための構造的な戦略であると言えるでしょう。

多くの大企業に見られる共通のパターンです。企業は、派遣労働者をコスト調整弁として利用し、景気の変動やプロジェクトの増減に合わせて人員を容易に調整しようとします。その結果、派遣労働者は不安定な雇用状況に置かれ、キャリアアップの機会も限定されるという問題が生じています。

さらに、多重構造化された組織では、情報伝達の遅延やコミュニケーション不足が発生しやすく、業務効率の低下やミスの増加にもつながる可能性があります。

第3章:給料がもらえるのは2ヶ月後?

別の会社での話ですが、非常に驚くべきことがありました。その派遣会社に登録はしたものの、以下の内容を知り、利用をためらった結果、就業には至りませんでした。

問題の派遣会社は、「月末締め翌月末払い」という給与体系を採用していたのです。例えば、4月1日に入社した場合、4月30日を締め日とし、実際に給与が支払われるのは翌月の5月31日となります。つまり、最初の給料を受け取るまでに、実質2ヶ月を要する計算です。

生活費を切り詰め、何とか通勤交通費を捻出し、食費さえも削って懸命に働いているにもかかわらず、給料が支払われないとなれば、「この会社は少しでも損をしたくないだけなのではないか」という疑念を抱かざるを得ません。

人が働くのは、生活のため、ひいては生きるためです。しかし、この給与体系は、まるで「会社の都合」を最優先にし、「働く側の生活」をないがしろにしているかのようで、強い違和感を覚えました。

第4章:辞めたいのに辞められない

派遣社員として勤務していた職場では、退職の意向を伝えても、容易には受理されませんでした。

私の場合、5月末に6月末での退職を希望する旨を派遣会社の担当者に伝えました。その後、6月中に派遣先企業から何らかの連絡があるはずでしたが、結局、何の連絡もないまま6月末を迎えることとなりました。派遣会社に問い合わせたところ、

派遣会社「派遣先企業様が、どうしても継続してもらいたいと言ってまして…」

派遣先企業「今までよく頑張ってきたのに、ここで辞めるのはもったいない。せっかくなら続けるべきです。よく考えてみてください。」

と、まるで慰留工作のような言葉が返ってきました。3日後、改めて辞意を伝えても、

派遣先企業「これだけ頑張っているのに、もったいない。」

といった具合で、なかなか話が進展しませんでした。

イメージクリエータ

まるで同じ言葉を反芻するようなやり取りが、7月中にも二度ほど繰り返されました。そして、根負けして7月末に退職の意向を伝えたにもかかわらず、結局8月末まで引き延ばされることになったのです。

信じられないことに、有給休暇の取得すら認められず、「派遣会社を通して取得してください。過去にも同様の事例がありますので」と、まるで他人事のように告げられました。その有給休暇も、実際に取得できたのは10月になってからという有様です。

このように、様々な理由を盾に退職を引き延ばされ、何度も同じ説明を繰り返すという不条理な状況に追い込まれました。

当初は「タイミングが悪かったのだろうか」と考えていましたが、何度申し出ても状況は改善されず、むしろ「辞めたい」と主張すればするほど、引き止め工作は強まる一方でした。派遣先企業からの執拗な説得、派遣会社からの曖昧な対応が続き、最終的に退職までに3ヶ月もの時間を費やすことになってしまったのです。

第5章:契約更新された記憶がない ― もしかして"自動更新"?

また別の派遣先企業での話ですが、ふと疑問が頭をもたげました。「そういえば…契約書って、最後に更新したのはいつだっただろうか?」確認してみると、自分の契約は1回も更新されていない。

にもかかわらず、勤務は継続しているのです。しかも、当事者である派遣会社の労働規約には、自動更新の禁止が明記されているという笑えない状況でした。

まさかと思い調べてみると、「自動更新は原則禁止」という事実を知り、すぐさま労働基準監督署に相談しました。すると、「派遣会社に連絡し、至急契約書を提出させるように伝えてください」との指示を受け、電話で確認することに。

二日後、派遣会社の担当者が直接契約書を持参しましたが、その数はなんと3枚にも及び、呆然としました。結果として、ようやく退職の手続きを進めることができたのです。

これは一昨年の12月から昨年の5月まで勤務していた会社での出来事です。

入社当初から腰の状態が良くないことを伝えていたにもかかわらず、ピッキング作業を割り当てられました。「つらい」と再三訴えても状況は改善されず、派遣社員とはいえ、ここまで人の状況を顧みずに仕事を割り振ることができるのかと、非常に失望しました。

第6章:「求人票に書いてあること」と「現場の実態」は違う

求人票に並ぶ「腰への負担が少ない作業」「未経験者歓迎」「丁寧に指導します」といった謳い文句。しかし、現実はまるで異なり、苦い思いをした経験はないでしょうか。

ノルマもなく気楽に働けるはずが、実際には厳しい上司がいたりする職場は、特に辛く感じられます。事前にしっかりと確認し、企業の説明を信じて選んだ仕事だったからこそ、裏切られた気持ちは一層強くなります。

仕事内容や労働環境に関する正確な情報は、業務を円滑に進める上で不可欠です。事前の説明と実際の業務内容が大きく異なる場合、能力を十分に発揮できないばかりか、精神的な負担も増大します。

求人広告は、求職者が企業を選択する上で重要な判断材料となるため、企業側には、求職者が安心して仕事を選べるよう、正確かつ詳細な情報提供を切に願います。

結び:この経験が誰かの「警鐘」になりますように

今回お話しさせていただいた内容は、氷山の一角に過ぎないのかもしれません。世の中には、さらに過酷な労働環境も存在するでしょうし、その一方で、優良な派遣会社や信頼できる職場もきっとあるはずです。

また、今回は派遣会社を例に挙げましたが、これは請負企業、正社員、アルバイト、契約社員など、雇用形態に関わらず、多くの方が様々な苦労を抱えているという現実を示唆するに過ぎません。

しかしながら、「辞めさせてもらえない」「十分な説明がない」「賃金が支払われない」といった問題が、残念ながら各地で散見されるという現実も、きちんと伝えなければならないと感じました。

決して、あなただけが苦しんでいるわけではありません。もし私の経験が、「何かおかしい」と感じている誰かのささやかな後押しになれば幸いです。

働くということは、本来もっと健康的で、安心して取り組めるものであるべきだと信じています。だからこそ、このような不当な働き方に対して「NO」と言える社会の実現を、心から願っています。

あなたはどう感じましたか? ぜひ、多くの人に参加してもらい、意見を聞かせてください。