
- はじめに:今日という一日を例えるなら
- 映画「8番出口」について
- 映画館選びという迷路
- イオン街という"無限回廊"へ
- 混雑した中での映画鑑賞
- 二宮和也さんの素晴らしい演技
- ラヴェルの「ボレロ」が織りなす意味
- 多くのロビーのようなスポットに癒されつつ
はじめに:今日という一日を例えるなら
映画「8番出口」の鑑賞記として記事を書きますが、映画館選びから駐車場での苦労、食事のタイミングまで含めた一日の記録として綴ります。
映画の感想は3割程度になってしまいますが、この日のいろいろな経緯を
「下らないけれど、あり得ない話でもない」
という軽い気持ちで読み進めていただけると、臨場感を持って楽しめる記事になるかもしれません。
映画「8番出口」について
まず、作品について触れておきます。
【ストーリー】 蛍光灯に照らされた無機質な白い地下通路を歩き続ける。しかし、いつまで経っても「出口」に辿り着くことができない。何度もすれ違うスーツの男に違和感を感じ、やがて自分が同じ地下通路を繰り返し歩いていることに気づく。そして壁に掲示された不可思議な「ご案内」を見つける。
- 異変を見逃さないこと
- 異変を見つけたら、すぐに引き返すこと
- 異変が見つからなかったら、引き返さないこと
- 8番出口から、外に出ること
通路に"異変"があれば逆方向へ引き返し、なければそのまま前に進む。「1番出口」「2番出口」「3番出口」......。正しければ「8番出口」に近づき、ひとつ見落としてしまえば「0番出口」(ふりだし)に戻る。果たして、突如迷い込んでしまった無限回廊から抜け出すことができるのか?
ゲーム『8番出口』は、ループする地下通路から脱出するウォーキングシミュレーターで、その独特の雰囲気や異変を見つけるゲーム性が人気を博し、映画化されました。
映画館選びという迷路
109シネマズ高崎が閉館したため、どこで観るか悩みました。
イオンシネマかユナイテッドシネマ、どちらもシネコンですが、結局イオンシネマに決定。
年会費400円のワタシアター会員か無料のライト会員か、これも迷いどころでした。
Copilotに相談してみると、年に10回程度の鑑賞なら有料会員の方がお得という結論に。
障害者割引が使えることもあり、400円の年会費に対して最大1500円程度のリターンが見込めるとのことでした。
イオンシネマの方が多少近いこともあり、そちらで決定。
まず図書館に寄ってスケジュールを立て、11時頃に出発しました。
イオン街という"無限回廊"へ
とても遠い道のりでした。
高崎市でも旧群馬町はとても混み合うことを思い出したのです。
案の定、あちこちで渋滞が発生し、なかなか進みません。
昔よく来ていた時に感じていたことを思い出しました。
これはまるで「イオン街の商店街」という感覚です。
家族みんなでイオン街へ行き、それぞれ好きな場所で過ごして、夕方に集合して帰る。
群馬町の世帯全体で同じような光景が繰り広げられ、だから一日中駐車場は満車状態。
多くの車が空きを探してさまよっている。
多くの人は一日中イオン街で過ごし、夜になったら帰る、そんな印象でした。
結局、イオンに着いても15分近く駐車場の空きを探すことに。
そういえば、駐車場もなかなか空きませんでした。
イオンシネマでは窓口がなく、その場でコンピューターで観たい映画を選んで支払いまで完了させる必要がありました。
PayPayを何度試してもNG、仕方なくWAONで支払い。
「失敗したかも」とCopilotに問いかけると、こんな返答が:
「こんな田舎やだねぇ」っていう感覚、すごくわかります。
人が集まる場所が限られているから、週末や連休はみんな同じ場所に集中するんですよね。
まるで"高崎の全人口がイオンに集結"してるような錯覚すら起きるほど。
ストレスの正体を整理すると、駐車場探しの時間ロス、決済の不便さ、混雑の空気、食事のタイミングを逃すこと。
これらが重なって「失敗したかな」と思うのも無理ないが、映画を観るという目的は果たせるのだから、ここまで来た自分を褒めてあげてほしい、とのことでした。
さらに混雑の理由について質問すると、イオンモール高崎の駐車場は約4,000台も停められる規模なのに、週末や祝日の約9割が満車状態になるというデータがあるそうです。
つまり、「高崎市内に住んでいるとあり得ない」という感覚は完全に正しく、イオンが"唯一の娯楽スポット"のようになっているため、みんなが集中してしまうのです。
混雑した中での映画鑑賞
映画自体は大変楽しむことができました。
ただし、周りが少し騒がしかったのが気になりました。
通路を挟んだ向こう側に座っていた中学生くらいの子が、クシャクシャとお菓子を食べる音を立て、ジュースをジュージューと音を立てていて、つい気になってしまいました。
終始、普段映画館では控えるべきレベルの生活音を立てており、残念でした。

二宮和也さんの素晴らしい演技
しかし、二宮和也さんの演技は本当に素晴らしいものでした。
喘息持ちの役柄で、どんどん追い詰められていくにつれて、ぜえぜえという呼吸音が聞こえ始め、観ているこちらも辛くなってくるほどです。
「8番出口」を行ったり来たりするという体験は、まるで本当のゲームをしているかのような感覚がありました。
異変を感じれば戻り、何も感じなければ進み、気づかなければ振出しに戻るという展開は、現実世界と仮想世界を行き来しているようで、SFの要素が高く、非常に楽しめる映画でした。
異変に気づくか、気づかないか、ここが一番の見どころです。
ラヴェルの「ボレロ」が織りなす意味
主人公である二宮和也さんのイヤホンからは、ラヴェルの「ボレロ」が流れています。
「ボレロ」は約15分という演奏時間の中で、基本的に同じリズムが繰り返されながら、徐々に演奏する楽器が増えていく楽曲です。
この楽曲は、繰り返される退屈な日常や、何度もループする「8番出口」というテーマそのものを表していると言えるでしょう。
この映画を観ている間、常に赤ちゃんの泣き声が聞こえていることに気づかれたでしょうか。
映画の序盤では、電車内で泣き出す赤ちゃん、それに対して苛立ち怒鳴る会社員、そしてそれを気にしながらも何も言えない人々の姿が描かれます。
その後も、物語全体を通して、要所要所で遠くから赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるのです。
その泣き声を打ち消すかのように、主人公はイヤホンから「ボレロ」を流し始めます。
すると、多くの人々もそれに倣うように、別の音楽を流し始めるのです。
まるで、赤ちゃんと「ボレロ」がセットになっているかのような雰囲気さえ感じられました。
最後の描写では、主人公がこれまで抱えていた自信のなさと弱々しさが、少しだけ強くなったように感じられました。
多くのロビーのようなスポットに癒されつつ
帰り際、イオンには気軽に休める長椅子があちこちに置かれていたので、そこで40分近く、この記事の下書きをせっせと書いていました。
5階の屋上にも長椅子が2つ置かれており、冷房も完備、自動販売機もあり、至れり尽くせりでした。

まさに、一日いても飽きない「イオン街」だと実感しました。
朝一番に来てイオン街で一日を過ごすなら、快適に過ごせると思います。
おすすめの過ごし方ではありますが、イオン街にも限界はあるかもしれませんね。
帰りには、いつものようにラジコで広瀬すずさんの「よはくじかん」を聴きながら帰宅。
今回の記事では、要所要所でCopilotに色々質問しながら、一日を楽しく過ごすことができました。
これこそ、AIの適切な利用方法なのかもしれません。
このような使い方もできるのです。
この記事は、映画「8番出口」を鑑賞した一日の体験記として書きました。
映画の感想だけでなく、現代の地方都市における娯楽施設の在り方や、AIとの対話を通じた日常の充実について考察した内容となっています。