Googleニュースに紛れ込む詐欺広告の見抜き方

レオナルドAI

はじめに:Googleニュースに出てきた“怪しい広告”

先日、Googleニュースを何気なく見ていたら、「世界の富裕層しか知らない極秘貯金術」というタイトルの広告が目に入りました。

一見すると普通の記事のように見えますが、クリックしてみると“怪しさ満載”のページでした。

しかも、コピーガードがかかっており、内容をコピペすらできない仕様。

最近よく見かけるこの手の広告に、「これはおかしい」と気づく人はどれくらいいるのでしょうか?

この記事では、その仕組みと危険性をできるだけ分かりやすく解説します。


どんな広告だったのか?

広告の見出しは「世界の富裕層しか知らない」「極秘の貯金術」など、誰でも気になってしまいそうな言葉が並びます。

中身は以下のような特徴がありました:

  • ページのコピーができない(コピーガード付き)

  • 実在の有名人・企業に“似せた”名前が出てくる

  • LINE登録やメールアドレス登録への誘導

  • 「1日5分で〇万円」など非現実的な儲け話


なぜこれが危険なのか?

一番の問題は、「Googleニュースに出ている=本物」と思わせる点です。

しかし、これは実際には「Google広告(Google Ads)」という広告枠を使って出されているもので、Googleが記事の内容まで審査しているわけではありません。

つまり、詐欺的な内容であっても“広告の見た目”を整えれば掲載されてしまうのです。

この仕組みを利用して、詐欺業者は「ニュース風」のデザインに偽装し、信用させる手口をとっています。


よくある詐欺広告の特徴

特徴 説明
「富裕層だけが知る」 他人が知らない情報であるかのように装う
「コピーできない」 内容の検証を避けるため
「LINEで続きが読める」 個人情報を吸い上げる手段
「今すぐ登録」「人数限定」 焦らせて判断を鈍らせる

よく使われるキーワード

次のような言葉が出てきたら、まずは疑ってかかりましょう:

  • 「世界が驚いた投資術」

  • 「1クリックであなたも〇〇」

  • 「誰にも教えたくない」

  • 「税理士も驚愕の節税法」

  • 「“年金”の代わりになる方法」


なぜ多くの人が気づかないのか?

詐欺広告はますます巧妙になっており、誰でも騙されるリスクがあります。

以下のような理由から、多くの人は“違和感”は持っても確信まで至らないことが多いです:

理由 説明
デザインが「ニュースっぽい」 信頼感のある見た目で安心してしまう
Googleニュースに出ているから Googleが出しているなら安全」と思いがち
魅力的なワードが多い 「損したくない」「得したい」心理を突かれる
コピーガードがある 「本当に秘密っぽい」と錯覚する
スマホで読む 小さい画面・ながら見で判断力が下がる

特に、以下のような人は詐欺広告のターゲットにされやすい傾向があります:

  • 高齢者

  • パソコンやネットに詳しくない人

  • 副業や老後資金など将来に不安を抱えている人


今の時代、なぜ気をつける必要があるのか?

ネット詐欺だけでなく、ブラックバイトや情報商材マルチ商法など、「人を騙す仕組み」がとても簡単に構築できてしまう時代になっています。

しかも、相手はプロの詐欺師。

私たちがニュースやSNSを見ているときに、ごく自然に仕掛けてきます。

だからこそ、大切なのは「自分自身で気づけること」。

情報を鵜呑みにせず、少し立ち止まって「これは本当かな?」と疑ってみる習慣が、詐欺から自分を守る一番の方法です。


対策:どう見抜く?どう守る?

  • URLをよく確認する(正規メディアか?ドメインが怪しくないか?)

  • 文章が抽象的だったり、異常に感情をあおる場合は注意

  • LINE登録や外部リンクに誘導されたら、一旦ストップ

  • 友人や家族に相談する習慣をつける

  • 「ネットで調べる」癖をつける


おわりに:だまされないために必要なこと

ネットを使う人すべてにとって、「これは本当に正しい情報か?」と疑う視点を持つことは今や必須のスキルです。

「私は大丈夫」「自分は騙されない」と思っている人こそ、狙われやすいとも言われます。

冷静に、少しでもおかしいと感じたら、アクセスせず調べる勇気を持ちましょう。

そして、この情報がひとりでも多くの人の目に触れて、被害を防げることを願っています。