壊れて、つながって、整っていく——ある夏の再起動

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1. 新たなスタートの矢先に

実は、去年の5月から今年の6月いっぱいまで無職でした。

そして7月からやっと新しい仕事を始めることができたのです。

外付けハードディスクの異変に気づいたのは6月末、仕事が決まる数日前のことでした。

その頃からパソコンにもじわじわと影響が出始めていました。

でも、どこかで「まだ大丈夫」と思っていたのか、気づくのが遅れてしまいました。

アップデートに原因があると決めつけていたため、機器自体に問題があることに気付けなかったのです。

そして仕事が決まった後、まるで堰を切ったように次々とトラブルが発生し始めたのです。

2. 探しても見つからない、そして突然の別れ

不調の中でも、次のパソコンを探していました。

でも、どうにもピンとこない。

そんな中、スマホが水没。

洗面台に貯めた水に、ふとした拍子で沈んでしまったのです。

「今までありがとう」と声をかけて、静かに別れを告げました。

3. 不思議なタイミングで訪れる"出会い"

スマホはすぐにしっくりくるものが見つかり、購入。

そして、ずっと見つからなかったパソコンも、なぜかこのタイミングで「これだ」と思える一台に出会えました。

まるで示し合わせたように、壊れるものと新しくなるものが交差していったのです。

4. 面倒なこともあったけれど、それでも前に進む

クレジット会社の認証がうまくいかず、メールが届かないトラブルも発生。

別の会社に切り替えたりと、面倒なことも多くありました。

でも、少しずつ整っていく感覚がありました。

不思議と、全部に意味があるようにも思えてしまいます。

5. 8月に入ってからの苦労続き

ここまでが7月末くらいまでの話でしたが、8月に入ってからも苦労続きな毎日でした。

パソコンの決済もどうにか苦労しながら、やっとの思いでできたのですが、今度は届いてからの辛い現実。

買ったとき、確かに「パソコン一式」と書いてあったのに、電源ケーブルは本体に含まれていなかったのです。

「あらー、最悪です。こんなことってありますか?」

でも、ここにちょっとした秘策がありました。

随分昔、今と同じようにパソコンが一瞬で飛んでしまったことがあったのです。

どう動かしてもダメで、しょうがないから安いもので良いやと思い、1万円弱で中古パソコンを購入。

ところが、購入した矢先に諦めていたパソコンが復活したのです。

それが5年ほど前のこと。

その中古パソコン、買ったきり売り払うでもなく、なぜか保管していました。

それがパッと頭に浮かび、確認してみると電源ケーブルが使えそうでした。

良かった、良かった。

6. 通信事業者の乗り換え騒動

そんな大変な時期に、スマホの通信事業者も変えようと思っていました。

楽天モバイルから日本通信という会社へ。

1GB290円という安さに魅力を感じたのです。

7月末に申し込むつもりだったのですが、1週間経ってもSIMが届きません。

「なんでだ、最悪だ、どこをやっても何かうまく行かないなぁ」と思い込んでいました。

結局、申し込んだと思い込んでいただけで、実際は申し込んでいなかったのです。

きっとマイナンバーの手続きが面倒で後回しにしていたのが、いつの間にか申し込んだつもりになっていたのでしょう。

8月になって改めて申し込むと、3日目に届きました。

笑えますよね、本当に。

7. 40年間の相棒との別れ

そして追い打ちをかけるように、今度は炊飯器が悲鳴を上げています。

大学に入った時に購入したもので、40年近く、良いときも悪いときもずっとそばにいてくれました。

時には実家に戻っていた時期もあったし、ご飯を炊くのが月に一回くらいという時もありました。

弁当ばかりの生活だったり、派遣で働き始めた頃は簡素な食事で我慢していた時期もありました。

人生の色々なところを見てきたのでしょうね。

ここ4、5年前からは、炊飯しようとしてもすぐに保温になってしまうように。

もう一度炊飯ボタンを押すと元に戻ってちゃんと炊けるのですが、気づかない時があって、そんな時は半煮えのご飯で残念な思いをすることが多くなりました。

ところが最近は、保温になってから炊飯に戻そうとしても、何度押しても切り替わらなくなってきました。

1、2分格闘してやっと炊飯に戻るありさま。

前以上に時間がかかるし、「今度こそダメかも」と不安になるほどでした。

これも邪道なのですが、以前、燃えないゴミの日に炊飯器が置いてあったのです。

「これ壊れていないんじゃない?」と思ってしまいました。

しかもケーブル付き。

本当は電化製品はケーブルを切るのが約束なのに、切られていないということは、誰かに使ってもらいたいという思いがあったのでしょうね。

さらに、サーキュレーターも故障しました。

ウィーン、ウィーンとちょっと中に引っかかりがある感じで、一度CRC556を差してみました。

そしたら復活。

でも、数日だけ。

当日から考えると1ヶ月くらいは動いてくれました。

きっと無理してくれたんだと思います。

これ以上負担をかけたくなくて、サヨナラしました。

多くの物たちが離れていきます。

8. 続く別れと出会い、そしてまだ続く我慢

また、ランニング用のMP3プレーヤーともさよならしています。

もちろん2、3年で新しいものに買い替えるのは普通のことでしょうが、「このタイミングでそれはないでしょう」というのが今起きています。

一方で、6月末から「もう無理かな」と思いながらも、古いパソコンをだましだまし使い続けています。

Wi-Fiのオンオフが勝手にオフになってしまうので、その都度オンにしなければ使えない状態です。

先日、やっと「これぞ」と思える新しいパソコンを購入したのですが、まだ移行作業の真っ最中。

64GBのSDカードを購入して、今まで溜めたデータやアプリを全部移す作業をしたばかりです。

実は、最悪の事態を想定してブルーレイディスクも一緒に購入していました。

購入した中古パソコンには、当初DVDドライブが付いていないと思い込んでいましたが、実際には搭載されていました。

完全な勘違いでした。

やっとここまで終わったところで、新しいパソコンはまだ箱から出したばかりの状態。

しかし、いざセットアップを始めると、設定で大変苦労しました。

というより、普通にネットがつながりません。

ラクマで購入した際、てっきり無線LANが内蔵されていると思い込んでいました。

いろいろと確認している間にごっちゃになってしまっていたのですが、改めて商品説明を見直すと無線LANの記載はありませんでした。

完全に私の勘違いでした。

今回購入した中古パソコンは、前の所有者によって多くの制限がかけられており、現状ではほとんど利用できない状態です。

そのため、大変不便を感じています。

Bluetoothキーボードも接続できません。

スマートフォンテザリングも試してみましたが、うまく接続されませんでした。

しばらくは有線接続によって、スマートフォンを経由してどうにかインターネットに接続していました。

プリンターも持っているのですが、この調子だときっとドライバーの更新でまた苦労しそうです。

9. ついに繋がった日

そして今日(2025/8/11)、ついにビックカメラ無線LAN子機を購入しました。

購入後に少し不安になったのは、去年の12月にルーターからシンプルWiFiに切り替えたばかりなのですが、無線LAN子機がシンプルWiFiで問題なく動作するのか分からなかったことです。

でも、自宅に帰ってUSBに差し込み、パスワードを入力するだけで無事に接続できました。

やっと一段落がついたところです。

10. リセットの意味を考える

この一ヶ月、本当に大変で苦労続きでした。

刻一刻、本当に一日ごとに様相が変わっていきます。

まだ不安を感じているのが正直なところです。

多くのものが壊れ、去っていき、新しいものが集まってきて、本当の意味でのリセットだったのでしょうか。

新しいパソコンもようやくインターネットに繋がったものの、まだ完全に移行できておらず、古いものと新しいものが混在している不安定な状態が続いています。

正直なところ、1年以上の無職期間を経てやっと始めた新しい仕事を続けられるか不安だし、首になるかもしれないと、結構病んでいます。

そんな不安定な時期に立て続けに起こる出費は、経済的にも精神的にもかなりのプレッシャーになっています。

でも、この「壊れて、つながって、整っていく」過程を振り返ると、不思議と全てに意味があるような気もしてくるのです。

古いものとの別れは寂しいし、経済的な負担も重いけれど、新しい出会いへの扉でもある。

1年以上の無職期間という長いトンネルを抜けて、新しい仕事という光が見えた矢先の試練。

でも、そんな風に考えると、この混沌とした夏も、人生の新しいステージへの移行期間なのかもしれません。

全てが整うまでには、まだ時間がかかりそうですが。