導入部
PCの動作が突然重くなり、開くはずのファイルが開けない。 そんな絶望的な状況に直面したことはありませんか?
今回は、まさに私が経験した「外付けHDDの突然死」と、そこから得られた痛い教訓についてお話しします。
最初はWindowsアップデートが原因だと思っていたのに、実は長年使い続けた相棒が、ある日突然「反乱」を起こしていた。
そして大切なデータが全て消えてしまった一部始終と、心の葛藤、そしてこの経験から皆さんに伝えたいこととは?
ぜひ、最後までお読みいただき、あなたのデジタルライフを脅かす「まさか」に備えるヒントにしてください。
目次
最初の勘違い:アップデートが犯人だと思っていた
真犯人発覚!10年選手の外付けHDDがまさかの反乱
データ復旧への険しい道のり:Claudeとの格闘記
人生最高の日に起きた最悪の結末
「まさか」に備える!外付けHDDの賢い使い方と教訓
最初の勘違い:アップデートが犯人だと思っていた
ある日の夜、私はブログ記事の完成を目前にしていました。
本文は書き上がり、PowerPointでアイキャッチ画像も準備完了。
あとは魅力的なキャッチコピーを画像に重ねて、すぐにでもアップする予定でした。
ところが、PowerPointで作業を進めようとするたびにPCが固まり、作業が全く進みません。
何度試しても、その度にストップがかかります。
「何でだ?」と首を傾げながら、ふと思い当たったのがWindowsアップデート。
Ctrl + Iでシステム情報を確認すると、確かに25日頃にアップデートが実行されていました。
「やっぱりアップデートのせいか」と納得し、「明日になれば落ち着くだろう」という淡い期待を抱いて就寝しました。
しかし、翌日も状況は全く変わらず。
それどころか、フォルダを開くのも重く、PC全体の動作が異常に鈍くなっていました。
「なぜアップデートでこんなに動かなくなるんだろう?」
問題が起きていれば検索で情報が見つかるはずと思い、必死に調べてみましたが、同様の症状を報告する情報は一切見つかりませんでした。
この時点でも、まだ本当の原因には気づいていませんでした。
真犯人発覚!10年選手の外付けHDDがまさかの反乱
異変が始まって2日目の朝、ふと頭をよぎったのは、10年以上使い続けている外付けHDDのことでした。
長年の相棒として、その堅牢さには絶対的な信頼を置いていました。
しかし、心のどこかでは「いつかは壊れるから、その前に買い替えるべきでは?」という漠然とした不安も抱いていたのです。
そんな予感は、最悪の形で的中しました。
試しに外付けHDDのUSBケーブルを抜いてみると、なんとPCの動作が嘘のように軽快になったのです。
逆に接続すると、他のアプリケーションやフォルダが一切開けなくなってしまいます。
「まさか...アップデートじゃなくて、外付けHDDが原因だったのか!」
長年酷使してきた相棒が突然の反乱を起こすとは、夢にも思っていませんでした。
この「気づくのが遅すぎた」という後悔が、私の心を大きく締め付けました。
データ復旧への険しい道のり:Claudeとの格闘記
絶望の淵に立たされた私を救ってくれたのは、AIアシスタントのClaudeでした。
彼に状況を詳しく説明し、一歩ずつデータ復旧への道を模索することに。
まず勧められたのは「PhotoRec」というデータ救済ソフトのインストールでした。
しかし、ここからがまた試練の連続です。
海外のサイトでは同じ名前のソフトが複数あったり、ダウンロードボタンを押しても別のページに飛ばされたりと、正規のソフトにたどり着くまでに何度もClaudeとやり取りを重ねました。
「海外のサイトは本当に面倒だよね」と愚痴をこぼしながらも、諦めずに指示に従い、ようやく正規版をダウンロード成功。
正規版PhotoRecを起動するには、一度PCの電源を落とし、外付けHDDのUSBを抜く必要がありました。
そして、PhotoRec起動後にUSBを差し込み、スキャンを開始。
正直なところ、半分諦めかけていましたが、スキャン中の画面には、まるでデータが生き残っているかのような希望的な表示が見えました。
期待に胸を膨らませながら結果を待ったものの...
外付けHDDに保存していた大切な画像データ、仕事で使う書類、そして年賀状の編集データなど、私のこれまでの全てが完全に消え去っていたのです。
まさに「全てを失った」ような感覚に襲われ、心の底から打ちのめされました。
人生最高の日に起きた最悪の結末
実は、この外付けHDD故障が発覚したまさにその日、私にとって人生最高の瞬間が訪れていました。
長年の努力が実り、1年越しの仕事がついに決まったのです。
この1年間、書類選考は不採用ばかりで、社会から疎外されているような苦しい日々を過ごしていました。
そんな中でようやく掴んだ仕事は、本当に温かい雰囲気の職場で、「この勘を信じて進むしかない」と心から感じられる場所でした。
しかし、その面談に向かう道中でも、PCの不調が頭をよぎり「早くどうにかしたいのに、面倒だな」という思いが消えませんでした。
そして面談から戻ると、先述のデータ完全消失という現実が待っていたのです。
最高の喜びと、これまで築き上げてきた全てが失われるという最悪の出来事。
まさに、天国と地獄を同時に味わったような、人生の皮肉とも言える強烈な対比でした。
東日本大震災や阪神・淡路大震災で多くの人々が命や大切なものを失ったことを考えれば、私の体験は些細なことかもしれません。
それでも、この悔しさと喪失感は深く心に刻まれました。
「まさか」に備える!外付けHDDの賢い使い方と教訓
今回の経験から得られた教訓をまとめると、以下の通りです。
1. 早めの対策が何より重要
心の奥底で感じていた「いつか壊れる」という予感を無視してしまった結果がこれでした。
記憶媒体は消耗品であることを忘れず、定期的なバックアップと、寿命を迎える前の計画的な買い替えが必要です。
2. 多重バックアップの習慣を身につける
一つの場所にデータを集中させるのは危険です。
複数の場所にデータを分散保存する「多重バックアップ」の習慣が、万が一の事態から大切なデータを守る唯一の道です。
3. 異変の兆候を見逃さない
PCの動作が重くなった時、「アップデートのせい」と決めつけず、外付けHDDなどの周辺機器も疑ってみることが大切です。
早期発見できれば、データ救出の可能性も高まります。
4. 具体的な対策
3-2-1ルール:重要なデータは3つのコピーを作り、2つの異なる媒体に保存し、1つは別の場所に保管する
外付けHDDの寿命目安:一般的に3-5年、使用頻度が高い場合はさらに短くなる可能性
定期的な健康チェック:CrystalDiskInfoなどのツールでHDDの状態を定期的に確認
まとめ
今回の外付けHDDの故障は、私にとって「デジタル防災」の意識を根本から変える出来事となりました。
最初はアップデートが原因だと思い込んでいたため、真の原因発見が遅れてしまいました。
日頃からのPCの異変への敏感さ、そして何より記憶媒体の「寿命」を意識した早期の対策の重要性を痛感しています。
大切なデータは、突然の故障や災害で一瞬にして失われる可能性があります。
私が経験したような悲劇を繰り返さないためにも、今すぐにでもバックアップ体制を見直していただければと思います。
今回の私の「うっかり」を教訓に、皆様のデジタルライフが安全であることを心から願っています。
CTA
今回の記事を読んで、あなたの外付けHDDやPCのバックアップ状況について考えさせられた方もいるのではないでしょうか?
ぜひコメント欄で、あなたのバックアップ対策や、ヒヤリとした経験談を共有してください!
また、もしデータ復旧でお困りの際は、当ブログの関連記事も参考にしてみてくださいね。
