
最近、フェイクニュースが世界中で深刻な問題となっています。ロシアによるウクライナ戦争での情報戦や、中東地域での地政学的緊張の中でも、偽情報が混乱を招いています。
真偽不明の情報がSNSで急速に拡散される現代において、私たち一人ひとりが情報を見極める力を身につけることが重要です。
日本でも増加する有名人を使った偽情報
日本でも、有名人を悪用した偽情報が問題となっています。
最近話題になった例として、春日俊彰さんが逮捕されたという虚偽の報道が拡散されました。この偽情報では、NHKのロゴを模した画像や、実在しない「carecoaching class」というスポンサー名が使用されており、一見本物のニュースのように見せかけた巧妙な作りでした。
実際に画像検索で調べてみると、ひろゆきさんやタモリさん、孫正義さんなども過去に同様の手口でターゲットにされていることが分かります。
有名人の名前や顔写真を無断使用する詐欺の手口が明らかに増加しています。
なぜ私たちは騙されやすいのか
日本は比較的平和で安全な社会であるため、詐欺に対する警戒心が薄れがちです。詐欺師は「単にお金が稼げる」「有名人も推薦している」といった甘い誘い文句で、人々の関心を引こうとします。

また、私たちは知っている有名人に対して親近感を持ちやすく、その名前が出ると無意識に信頼してしまう傾向があります。
簡単にできる偽情報の見分け方
Google画像検索を活用する

怪しい画像を見つけたら、Google画像検索を使って確認してみましょう。
この方法で、同じ画像が他の詐欺サイトで使われていないか、元の画像の出典は何かを調べることができます。
今回の春日さんの件でも、NHKロゴの画像を検索すると詐欺関連の警告情報が見つかりました。また、ひろゆきさんの類似画像を検索した際も、同じような加工された画像が複数ヒットし、同一の手口で作られていることが確認できました。
その他の確認方法
公式情報源の確認: 報道機関の公式サイトで同じニュースが報じられているか確認
複数の情報源との照合: 1つの情報源だけでなく、複数のメディアで報じられているかチェック
詳細情報の確認: 具体的な日時、場所、関係者の情報が明確に記載されているか確認
これからの対策
フェイクニュースの手口は日々巧妙化しています。完全に防ぐことは困難ですが、以下の心構えが大切です:

情報を鵜呑みにせず、一度立ち止まって考える
「うますぎる話」には特に注意する
不安や疑問を感じたら、信頼できる人に相談する
正確な情報源を普段から把握しておく
まとめ
情報があふれる現代社会では、私たち一人ひとりが情報リテラシーを身につけることが重要です。フェイクニュースに騙されないためには、常に批判的思考を持ち、情報の出典や信頼性を確認する習慣を身につけましょう。
疑わしい情報に遭遇したときは、まず立ち止まって確認することから始めてみてください。小さな注意が、大きな被害を防ぐことにつながります。
最後に、騙されてしまう方がいるのは気の毒ですが、ご自身を守るのはご自身しかいません。一歩引いて、賢くインターネットを楽しみましょう。
深く掘り下げてる人がネット上で詳しい情報を発信してくれているので、興味があればそちらもチェックしてみてください[詳しい人のブログ]。
何か不安なことがあれば、また一緒に考えましょう。
改めてお伺いします。騙される前に、一度立ち止まることはできますか?


