AIが警告!Googleを騙る怪しいポップアップ詐欺の手口

レオナルドAI

こんな経験、ありませんか?

「おめでとうございます!あなたのスマホが選ばれました!」 「特別な賞品が当たります!」

ウェブサイトを見ている時や、ゲームアプリを使っている時、突然こんなメッセージが表示されて、思わずクリックしてしまった経験はありませんか?

「何か良いものがもらえるなら…」と期待してしまう気持ち、よく分かります。でも、ちょっと待ってください。その甘い話、もしかしたら危険な罠かもしれません。

今回は、私が実際に遭遇した怪しいポップアップについて、AIに相談してみた体験をご紹介します。そこから見えてきた巧妙な詐欺の手口と、自分を守る方法をお伝えしたいと思います。

AIに「これって怪しくない?」と聞いてみた結果

先日、スマホでゲームをしていた時のこと。突然画面いっぱいにポップアップが表示されました。内容は、Googleのギフトプログラムに関するもので、どうやら私が選ばれて賞品が当たったらしいのです。

軽いアンケートに答えた後、「賞品を送ります」というメッセージが表示されました。

「え、本当に?でも、Googleがこんなことするのかな…?」

少しでも疑問に感じたら、すぐに飛びつかず立ち止まることが大切です。私はこの怪しいポップアップについて、普段から情報収集に使っているAI(Grok AI)に相談してみました。

PowerPoint

AIの分析結果(Grok AIより)

画像の内容は、Googleのギフトプログラムに関するポップアップで、「あなたの賞品はGoogleによって記録・予約されました」と表示されていました。そこには、賞品を受け取るための手順が書かれています:

  1. 次ページで配送フォームを記入し、発送を手配する

  2. 正確な情報を入力すれば、2営業日以内に発送される

  3. 一部の高額賞品には1〜9ユーロ程度の送料が必要

しかし、このようなポップアップは詐欺である可能性が非常に高いです。

理由は以下の通りです:

Googleが突然、公式ルート以外で個人に賞品を送ることは考えにくい

Googleのような大手企業が正規のキャンペーンを行う場合、公式サイトや公式メールで告知するのが一般的です。突然、ウェブサイト上のポップアップで知らされることはほぼありません。

② 「少額の送料」を要求するのは詐欺の常套手段

無料のはずの賞品に対して、クレジットカード情報などを入力させて送料を支払わせる手口は、詐欺サイトで非常によく使われます。この過程で、個人情報やクレジットカード情報が盗まれて悪用される危険性があります。

③ 表示されているURLがGoogleの公式ドメインではない

画像に表示されているURL(例:google.qagift.comなど)は、Googleの正規のドメインgoogle.com)とは明らかに異なります。これは、本物そっくりに作られた偽サイト(フィッシングサイト)である可能性を示しています。

結論として、これは非常に怪しいポップアップであり、詐欺の可能性が高いです。個人情報を入力したり、決して送料を支払ったりしないでください。

巧妙化する詐欺の手口

AIの分析を聞いて、改めてゾッとしました。やはり、あのポップアップは本物ではなかったのです。

このような詐欺は、私たちがGoogleを信頼していることや、「もしかしたら本当に当たるかも?」という人間の心理につけ込んできます。しかも、手口は年々巧妙になっています。

本物そっくりのデザインや、自然な日本語でメッセージが表示されるため、疑うことなく信じてしまう人も多いでしょう。

SNSでも狙われている!身近な詐欺の実例

実は、今回のようなゲームアプリでの詐欺は私にとって初めての体験でした。というのも、普段はそれほどゲームをしないからです。

しかし、よく利用しているSNS、特にInstagramでは、これまでにも怪しい事例に何度も遭遇しています。

パソコンの激安販売詐欺

最新パソコンが驚きの価格で!」といった広告を見かけたことはありませんか?相場よりもあまりにも安い価格設定で、後々調べてみると詐欺サイトだったということがありました。

お金を振り込んでも商品は届かず、連絡も取れなくなるという手口です。

怪しいアカウントからのフォロー

若い女性のプロフィール写真でフォローされることがありますが、よく見ると投稿は3枚程度しかなく、しかも一般公開されていない設定になっています。やり取りを始めると、すぐに「LINEで話しませんか?」と外部のプラットフォームに誘導してくる。これも典型的な詐欺の手口です。

ThreadsやX(旧Twitter)でも同様の手口

最近話題のThreadsでも、Instagramと非常に似た手口を発見しました。同じく若い女性のプロフィール写真を使用し、投稿は3つほどあるものの、それ以外は同じ内容を繰り返し投稿しているアカウントです。これもおそらくエロサイトへの誘導を目的とした詐欺アカウントと考えられます。

X(旧Twitter)でも「お金配り詐欺」が急増しており、現金配布企画を装った詐欺が横行しています。新しいプラットフォームほど、ユーザーがまだ警戒心を持っていないため、詐欺師に狙われやすい傾向があります。

このように、SNSは私たちの身近な場所でありながら、様々な詐欺の温床にもなっています。ゲームアプリだけでなく、日常的に使っているプラットフォームでも常に注意が必要なのです。

私たちがこうした巧妙な手口から身を守るためには、「もしかして怪しいかも?」という直感、つまり詐欺を見抜くリテラシーを養うことが何よりも重要です。

「騙される方が悪い」なんてことは決してありません。しかし、インターネット上には危険がたくさん潜んでいるという事実を知り、常に注意深くいることで、被害に遭うリスクをぐっと減らすことができます。

困ったときはAIに相談してみよう

今回のように、少しでも怪しいと感じた時に、AIに相談してみるのは非常に有効な方法だと感じました。

AIは、インターネット上の大量の情報から、その内容が信頼できるものか、過去の詐欺事例と類似していないかなどを分析し、私たちに注意喚起をしてくれます。

ChatGPT、Copilot、Claude、Gemini、そして今回私が使ったGrokなど、様々なAIがあります。どのAIを使うかはお好みですが、いざという時のために、一つでも二つでも、こうしたAIに少し触れて慣れておくのは良いことだと思います。

「これ、本物かな?」「ちょっと怪しいんだけど…」

そう思った時、気軽にAIに相談してみてください。AIは、あなたが危険から身を守るための心強い味方になってくれるはずです。

安易なうまい話に飛びつかず、一度立ち止まって確認する習慣をつけましょう。ぜひ、あなたもAIを情報収集や判断のサポートに活用してみませんか?