過失割合85:15から始まった裁判。納得のはずが、なぜここまでこじれたのか?

【はじめに】

 交通事故が発生し、自分に非があると認めていた私は、保険会社を通して「85:15」の過失割合に納得し、早期解決を目指していました。ところが、相手側はそれを受け入れず、「95:5」を主張。示談案「75:25」も拒否され、事態は裁判へと発展しました。

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 今回の経験を通じて感じたのは、「裁判って本当に必要だったのか?」「保険会社はどこを見ていたのか?」という違和感でした。本記事では、事故から裁判終結までの流れ、そしてその裏側で見えてきた“保険対応のリアル”を、冷静に振り返っていきます。

【事故の概要と当初の過失割合】

 私の車は交差点で一時停止後、慎重に左右を確認して進行。そこに相手の車が直進してきて衝突しました。完全にこちらに非がないとは思っていませんでしたが、当初提示された「85:15」という割合は妥当だと感じ、すぐに謝罪し、保険会社の判断にも納得していました。

【相手側の主張と裁判への発展】

 しかし、相手側は「95:5」の割合でなければ納得できないと主張。その後、裁判所からの示談案「75:25」も拒否。結果として裁判が長期化することに。こちらは常に非を認め、真摯に対応していたにも関わらず、話し合いの余地がないように感じられました。

【保険会社の対応に対する違和感】

 特に強く感じたのは、相手側の保険会社(共済)であるJAの対応。通常、保険会社同士が過去の判例や事故状況をもとに調整し合うものですが、今回はまるで被害者側の感情的な主張にそのまま乗っているような印象を受けました。

 保険会社として、裁判にまで発展させるだけの妥当性が本当にあったのか?という疑問が残ります。これは他の保険会社との対応の差を強く感じた瞬間でもありました。

【裁判の結末と取り下げ】

 最終的に、相手側は裁判を取り下げ、当初拒否していた「75:25」の和解案を受け入れる形で終結しました。得をしたという感覚はありませんが、長く続いた精神的なストレスから解放されたことは何よりの救いでした。

【学びと今後に向けて】

 この件を通して感じたのは、事故後の対応における「冷静さ」と「誠実さ」がいかに大切かということです。過失割合という数字以上に、対応の仕方、主張の仕方で大きく印象が変わってしまうことも体感しました。

 そして、何よりも「保険会社は万能ではない」ということ。保険選びの段階で、自分に合った対応をしてくれる会社を選ぶ大切さを学びました。

【最後に】

 裁判が終わった今、振り返ってもモヤモヤはゼロにはなりません。ただ、交通事故を通して自分の運転を見直し、保険制度や過失の考え方に対する理解が深まったことは確かな財産です。

 私と同じように、事故に遭い、納得いかない状況に置かれている方がいれば、少しでも参考になれば幸いです。

→ こちらの記事「もし再審になっていたら、私はこう考えていました」もご覧ください。